エイのインレイ財布の修理その2 - 革工房かぼちゃへっず

エイのインレイ財布の修理　その2

こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです

何かだるいなーだるいなーとは思うんですが、特に5月病的な事にはならないのが不思議です
どちらかと言えば万年5月病なのか、そもそも5月病的なものにあまり影響が出ないのかがわかりませんが・・・
ただ、1つ言えるのは梅雨時期になって雨が続くともう何かナメクジにでもなってしまうんじゃないかと思う時があります
ま、でも年中カレー作って食べてるし、すぱいすのこうのうとか言うやつでテンションはあまり落ちません
カレー大事

さて、前に書いたエイの財布の修理のお話の続編です
前回の記事はこちら→[エイのインレイ財布の修理　その1]
何故か1年足らずでかなりの摩耗と破損があったので非常に謎です
革が伸びる、裂けるに関しては使用頻度と使い方にも影響するのでなんとも言えないところですが、それ以外の部分が非常に不可解です
エイってそんなに削れる事ないし、インレイでアンコ詰めてないから一段下がってるはずなのにナーゼー・・・
そして最も謎な部分が糸です
麻糸なんでかなり蝋引きしてから縫ってるのに1年でほぼ風化してしまいピンセットでつまんだらポロポロと取れてしまうくらいになってました
これに関しては前回も書きましたが、過去に作った人から糸の縫直し依頼を受けたり自分のものでの実感から言うと約5年使ってたくらいの風化と同じくらいになってた感じです
もしくは雨風に晒して全く使わずに数年がたった状態となると
どちらも有り得ないんですよね、1年しか経ってないので
とても不思議でありんす

ということで修理です

カード入れの部分が裂けてたということなんで、今度は裂けないタイプの蛇腹ポケットに変更
ポケット生地はナイロンのが軽くて安いんですが、それにするとスッとカードが落ちてしまう可能性も多いので綿生地を使ってます
この場所のポケットに4-5枚も入れる人はあんまりいないでしょうから、2枚程度しか入らない構造になってます
と思うんですが、たまに外で前のレジのおばさんとか見ると、ここに4-5枚入れてて引っこ抜いた時に全部カード出ちゃってレジでデュエルすんのかってくらいにカードバラしてる人いますよね
それ考えたらたくさん入るようにしたほうがいいのかな？とも思いますが、4-5枚入る様なところに1枚だけ入れるとブカブカでそれこそカードがスッポ抜けそうなので却下です

小銭入れに関しては破損が無かったんでそのままパーツを使えたんですが、とりあえず糸はばらさないといけないので、全部縫直しです
というより、表面に出てない内側の縫い糸まで風化してるとは何事！？
って事で内側も全部今度は化繊糸で全部修正します
一度全部バラして縫直しなんで時間はかかりますけど、強度を考えたら内側も全部このタイミングでやっちゃったほうが長く持ちますしね

内側の土台部分がそっくり新パーツに変更されてるので再度表と合わせて穴を開けます
この辺も合わせつつ菱ギリで1個ずつ穴開けてるんで、1つの財布で何百回もキリをプスプスしてるわけですよ
ええ？縫うだけじゃん！と思われがちですが、縫うにも穴を開けて1目ずつ手で縫っていくわけです

だいぶ綺麗に戻ったかなと思います
これからの事を考えて、糸が白だと糸が汚れて汚く見えて来てしまう事があるので、汚れが目立たないように外側の糸は黒に変えました

■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】

■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
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詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ

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