鳥獣戯画カービングの名刺入れ

こんばんわ、レザークラフトのかぼちゃへっずです。
これもかなり初期に作ったシンプルな名刺入れです。
個人的にシンプルでこじんまりしてて気に入ってるもので、サイトのヘッダー画像に使ってるのがこれです。

レザークラフトを始めてからいくつか作ってきて、色々と諸先輩方のサイトやレザーの商品が売ってるサイトなどを見ていたときにふと気付いたもの。

「あれ？なんか革に模様がある！」

って子供のように目をキラキラさせて色々調べてみました。
すると、どうやらそれはカービングという技法らしいです。
一度見てしまったものはやらないと気が済まない性格なので、とりあえずやってみてどこまで出来るかわからないけどやってみる前向きな姿勢こそが自分を成長させる云々･･･とか言いながら週末に革屋さんに足を運ぶ事に。

革屋の二階にある道具屋のおばちゃんに事情を説明したところ、カービングなら最低限これとこれとこれはあった方がいいかなーって言われたものをとりあえず全買いしました。
もはや新しい街に着く前に周辺でモンスター狩りをしてお金を貯めていた勇者のごとく全買いです。

とはいえ、スーベルナイフと基本の刻印くらいですが･･･。

で、家に帰って来て色々と何を彫ろうかなとワクワクしながら考えてたんですが、当時使っていた扇子が鳥獣戯画だったためそれにしよう！と。
ただ、シーンとして一番好きだったのがカエルとウサギが相撲を取ってるあのシーンなのでそこを選ぼうと思いました。

だがしかし！

どうやってこれ革に写すの！？ってなって色々調べてみたところ、どうやら原画が必要な事がわかりちょっと愕然としました。
まぁ、絵描くこと自体は好きなんでいいんですけど、こりゃ10年以上ぶりに模写か･･･と思いながら鳥獣戯画の画像探してトレースしようとするものの、買ってきたトレーシングペーパーが厚かったのか、はたまたうちのパソコンのモニタがアレなのかわかりませんが、トレースできねぇ･･･
ってことで仕方なく画面見ながら枠内に収まるように模写です。

詳しくはまた後日カービングについては解説しようかと思いますが、初回は結構大変です。
どの程度切りこみ入れればいいのか、刻印の適正がわからない、叩く強さもわからないなどなど。

結果、色々悩んでシンプルな線画だけですがなんとかカービング初作品が完成しました。
仕事で使ってたんですけどね、突然母にもう一つ作ってほしいって言われて同じのもう一つ作るのめんどくさいのでそのままあげちゃいました。
母は着付けの先生をやってるんですが仕事のときに持っていくお名刺を入れるのに厚さとサイズがちょうどよくて帯にシュッと入るんだとか。

初めて触ったカービングでしたけど、これはこれで楽しかったし今後何を彫って行こうかなーなんて結構楽しみだったりもします。
今思うともっと立体感だせたろーとか、刻印ここもっと適切なのあったろーとか思うところはありますが、それも経験で今に活きていればいいかなと思います。

作品データ
作品番号　：　CC-001(C)
使用した革の種類　：　ヌメ（1.0mm,2.0mm）

■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】

■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ

■素材の詳細や在庫などは下記の【カスタマイズ項目に関して】をご覧ください。

■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、折りや曲げに不向きな素材（ワニの背中など）では制作できないアイテムもあります。

※制作している商品にはすべて刻印が入っています。

※閲覧環境により、掲載写真と実際の色に誤差がある場合があります。