パーツを接着する
レザークラフト講座 STEP2-4-2 「パーツを接着する」
前回までに色々と長い解説を経て、実際の型紙から切り出した革のパーツを下処理するところまで行きました。
今回はその後、パーツ同士を接着していく流れになります。
レザークラフト講座 「パーツ同士を接着する」
レザークラフトの中で結構な重要度のこの作業ですが、ここで失敗するとちょっと後々の修正が大変になるので慎重にやって行きます。
ズレが生じた場合直しが効かない部分もあるので、ずれないように接着するのとしっかりと接着しないと接着面がはがれてしまって後々残念な結果になってしまう事も多々あります。
まず、パーツを接着するために必要な下処理として
床面をトコノールやCMCなどの床面処理剤で処理して毛羽立ちを抑えてあると思います。
そこでせっかくやった作業なんですが・・・なんと処理されてる床面だと接着面が弱くてあまりしっかりくっつかないんですね、なのでその部分をちゃんとくっつくように処理をしなければいけないのです。
画像のような感じで、サンドスティックとか目の荒いヤスリで接着する場所を3mm~5mmくらい削り取って荒らします。
もしくは、その部分が厚くなる恐れがある場合は革スキなんかで漉いて削りとっちゃいましょう。
その結果、下地が見えてくれば床面同士毛羽立ちがあるのでしっかりくっつくようになります。
処理した部分削るとか二度手間じゃぁ!!
って人は、床面処理する際にのりしろになる部分だけ残して処理すればいいんですが・・・マスキングテープとかでマスキングしてなんたら・・・するよりも削っちゃった方が実は時間的に早いのが事実です。
接着する時に接着剤を塗るんですが、こういった感じで塗ります。
手とかでも塗れるんですが、ボンドの厚みが出ちゃうと後々接着したコバに線が出来てボンドの層が見えてしまうために、出来るだけ薄くヘラなんかで伸ばしつつ半乾きまで持って行ってから接着します。
基本は木工用ボンドで作業してたりしますが(大部分の場合)途中ではがれてしまわないように少しずつ合わせながら貼り付ける感じでいいかなと思います。
使うものはボンドだったり、ゴムのりだったり、ゴム・皮革用のセメダイン(透明の)がいいんじゃないかなと思います。
レザークラフト講座 「ゴムのりとボンドの違い」
レザークラフトに使用している接着剤はうちではボンドとゴム系接着剤(ゴムのり、皮革用セメダイン)の二種類です。
違いとしては、ボンドだと層になったら固くなるところと、接着時間を考えて少しボンドは乾くのが遅いです。
そこは木工用ボンドも、革屋さんで売ってるサイビノールも似たようなものです。
一方ゴムのりは乾くのが結構早いので、急いで作業しなきゃ!
ってなるんですが、実はゴムのりの本当の力は塗って貼ってっていう普通ののりとは若干違う部分にあります。
ゴムのりに関しては塗ってサンドじゃ本来の実力が発揮できないので、上の方で説明したボンドを薄く塗る方法でのりしろにまず塗ります。
そうしたら逆側(接着する側)ののりしろにも同様に塗って、指で触って貼りつかない程度に乾いた時こそ本来の力がでるんです。
乾いちゃってるだろ!って思うと思うんですが、そうじゃなくて
接着する両面ののりしろに塗った乾いたゴムのりどうしを貼り合わせて、上からローラーなんかでゴロゴロ圧着すると・・・
なんとやり直しがきかないくらい恐ろしくくっついて離れないんです。
床面裏裏でベッタリくっつくので、かなり便利ですが使用量が多いのと値段もそこそこなのでここぞ!って時に使ってます。
あと臭いがきついです。
吸いすぎるとラリっちゃうです。
というわけで、用途に応じて使い分けてはいますがゴムのり系の方が便利っちゃ便利です。
特にコバなんかのあまりはがれて欲しくない部分は慎重にゴム系の接着剤つかって裏裏でベッタリくっつけてしまいましょう。
この項目で必要な道具
今回の項目で必要な道具です
・接着剤(ゴム系、ボンド系)
・ヘラ
・サンドスティック(紙やすり)
接着剤は革材料店でなくてもホームセンターなどで、合皮・皮革って書いてあるやつ片っ端から見て探してみると良いかもしれません。
ヘラは使い捨てでもいいんですが、コスト結構かかるんで180程度なら2-3本用途を分けて買っておくと良いです。
■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】
■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
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詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ
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■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
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カテゴリー:レザークラフト虎の巻