【道具紹介】蜜蝋

蜜蝋（みつろう）はレザークラフトで使う道具です。

レザークラフトをする上で、ミツロウは欠かせない道具の一つです。
というのも、基本は麻糸を使って接着した革を縫って行くわけですが、そのままの麻糸を使って縫うとどうしても毛羽だっていたり、途中でブチっと切れてしまったりします。
それを回避するため、糸をロウ引きする事で糸の強度を増したり革か糸が浮かずになじんだりさせるために使用します。
漢字で書くと、蜜蝋と書きますが本来は天然のハチの巣から取れるビーズワックスなんかを使ってたんじゃないかなと思いますが、実際は純粋なミツロウと松脂を合わせたものの様です。
特にいやなにおいがするわけでもないのですが・・・。

蜜蝋の種類

純粋な蜜蝋だと、ビーズワックスという名前で普通に売ってますがそこそこのお値段はします。
ただ、これをそのまま使うにはちょっと難しいので、どうしてもここに混ぜて使わないとということで松脂が混ざってるみたいです。
あと香料。
ぶっちゃけ材料さえあれば個人でも作れてしまうものなんですが、原料がそんなに小さいロットで売ってないので大量に作っても・・・な感じです。
種類としては、レザークラフト用の蜜蝋では一般用とプロ用があって両方売ってます。
が、何が違うかって言うと配合？とかなんとか聞いたことがあります。
サイズも考えてプロ用買って使ってますけど、匂いとかも若干違うような・・・気がしないでもないです。

蜜蝋の使い方

上にも書いてますが、糸を当てて指で抑えて糸を引くとロウが糸にまとわりつきます。

こんな感じで指で押さえながら糸を引くと、ロウが糸にまとわりついて毛羽立ちを押さえる役割を果たします。
が、これはあくまで通常の麻糸を使う場合です。
といってもレザークラフトの初歩的な道具の一つが麻糸とミツロウなので、だれしもが一度は通る道でもあるんですが･･･
革屋さんや道具屋さんに行くと、様々な糸が売っていて通常の麻糸を始め、ナイロンでできた糸、ミシン用の細い糸、強度を重視したビニールの糸などなど
その中にすでにロウ引きがされている糸も販売されてるので、途中からそっちに乗り換える人も多いみたいです。
縫うたびにロウ引きするっていうのが手間だと思う人は、そういったアイテムも売ってるので便利です。
ただ、ロウ引きした糸は多少のべたつきがあるのでロウ引きされている糸を巻きで買った場合、綺麗に保管しないとホコリとかゴミとか付きそうな気がしないでもないです（笑
麻糸だけでなく、様々な用途で使えるので消耗品としては糸の次に買う頻度が多い物でもあります。
小さいキューブ型なんですが、そこそこ持ちますが早い時はすぐに減ってしまうので家には常にストックが一つある状態です。

あとは、コバの処理をするときにも使ってる人はいますね。
熱したコテでミツロウを溶かし取ってコバに塗り込むという人もいれば、コバをミツロウでガンガン磨いて擦りこんだ後に熱したコテで熱を入れて溶かしつつ塗り込むなんていう処理の人もいて、そういった用途にも使えるようです。

蜜蝋の入手方法

レザークラフトにおいて基本的な道具なので初心者セットみたいなものでも入ってる初歩の初歩アイテムです。
なので、レザークラフトショップや革材料屋さんに行けば確実に手に入りますし、ちょっとした手芸屋さんレベルでも置いてある様なものです。
逆に言えば手芸屋さんとかにあるレザークラフトコーナーに蜜蝋なければ、ちょっと残念な感じですね。
それくらいには基本なものです。
必須とは言いませんが、あればあったほうが良いですね。

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