リザードのパスケースの修理

こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです

前に作ったパスケースなんですが、使ってる間にパス窓ポケットからICカードがスッと落ちちゃうって言う事だったんでどうにか修正を出来ないかって話を聞いたんで預かり入院です
つっても、市販のレザーのパスケースよりもうちのはちょっと小さめに作ってるのでなかなか落ちたりすることは少ないんですけどね、摩擦が少ないと落ちてしまうのかもしれません

よくある話としては
前に頼んだ財布のカードポケットがガバガバだからどうにかして！
って言うのがあります
が、大体の場合は普通に1枚入れるところに年月をかけて3-4-5枚程度入れていた結果、革が伸びちゃってカードを減らして1枚にしたらブカブカでカードがすぐ抜けちゃうというもの
これに関しては革は伸びるんでしょうがないんですよね、伸ばしてしまったものはなかなか治らないのでポケットだけもう一回作り直しって感じになっちゃいますし

しかし今回のパスケースに関しては預かってみたものの、特に伸びた感じもしないし縫い目がちぎれたわけでも無いし、接着が剥がれたものでもなく、渡した状態と同様で綺麗なままでした
うーん・・・どうしたものか
カードを入れてみるも特に落ちる気配は無いですが、逆さまにした状態で手を振る（遠心力を加える）とスポっと何度か落ちました
通常使う分には問題無いんですが、本人の使い方がカバンから出してポケットを向かって下側に持ってサッと出す感じで使ってるのかな？と
本来このまま修正いらずなんですが、抜けちゃうのをどうにかしてほしいって言う希望なんで、何か策を考えます

渡した状態と全く同様、どこにも傷もなければ綺麗な状態で使われてました
が、指さしてる部分のポケットからスポッと抜けてしまうということだったんで、どうしたものかなーと
色々な人に聞いたら市販のものでも結構ある事みたいですねそれ

という事で今回はこのポケット部分にカバーを付ける形にします
ので、まずサイズを測ってカバーのサイズの型紙を作ります

んで、あったかなー？どうしたかなー？と革ハギレ箱を漁る事5分
「リザード茶（パスケース使用）」
って書いた袋の中に発見！
しかも型紙に当ててみると大きさもぴったし大丈夫そう
こういうのは修理とか、追加パーツとかがあることを想定して一度使ったものの残りは小さいパーツでもメモして取ってあります
穴が空いたとかでも裏当てして修理も可能ですしね
スーツ買う時にケツポケットにハギレ入ってるのとおなじ感じですね

というわけでそのまま使う事も出来ないので裏に貼る牛革を調達
※この時点で表にはリザードが貼ってある状態です

ただ、そのままだとちょっと分厚いから適度な所で縫い代の部分を漉きます
写真用にわかりやすく線を見せてますが、この後線も漉いて消します

問題がここから
コバんとこもガッチリ研磨済だったので綺麗にくっついてたんで、一度これはヤスリでけずらないとどうしようもない感じなんでけずります
染色してあるんで、色がハゲるくらいまで削れば多分もう大丈夫

で、こっからが本番
今回の修理だと前パーツばらさないと出来ないので、縫った糸を解いていきます
裁縫箱に入ってた名前のわからんこの道具と強いピンセットでやっていきます
全部この謎のツールでも良いし、丸キリでも良いんですけど革に傷つくかも知れないので、強めのピンセットで糸だけ引っ張る感じです

びろーんと
今回カバーをボタン式にするのでここにボタンを埋める必要があるので思い切って剥がします

で、追加パーツ（カバー部分）を用意します
予めボタン付けて縫ってコバも処理してあります

最後に古い接着剤削り取ってもっかい接着剤塗り直してから再度同じように縫っておしまい

ポケットにカバーが付いたので、もうこれで落ちることはないでしょう
めでたしめでたし

というわけですが、通常の牛革とかなら同じ様な素材は広範囲であったりするからすぐ修正できるんですが
エキゾチックレザーともなると同じ色味が少なかったり、あっても焼けたり褪せたりしてちょっと色変わってたりで入手が困難だったりもします
のでこういう時の為にハギレは全部取っておくってのが大事ですね

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【紹介・ご注意】

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オーダーメイドのまとめ

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