コバの処理をする
レザークラフト講座 STEP2-3-2 「コバの処理をする」
こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです。
前回の「下処理をする」では、実際の革でパーツを切り出してから作りたいものを作るまでの間に必要な下処理について書きました。
今回は、その続きでさらに下処理が必要な部分を説明します。
ただ、製品とか見ても処理されてない部分なんかもあるので必須という訳ではありませんが・・・
レザークラフトとして何かを作る際には基礎として説明されている部分でもあるので一概にはどうとは言えません。
そこはきっと個人の感覚でいいんじゃないかと思います。
なので、ここの下処理をしなかったといって作ったものが中途半端だとか、未完成だとかあれはレザークラフトとは呼べないとかそんなところにこだわる必要もないと思います。
こだわる人はこだわるし、こだわらない人はこだわらないし。
レザークラフト講座 「革を漉く」
レザークラフトをやっていると、悩む部分が多いのがここ。
切った革を重ねて貼り付けて縫っていくためにどうしても厚みが出てしまうところが多くなってしまいます。
それを解消するために、接着面になる部分(要するにのりしろ)を数ミリ専用の道具などで漉いて薄くしてから貼り付けます。
漉き方にもいろいろ種類があるんですが、基本は革漉き用の変な形をしたものを使って漉きます。
こんな感じで革を漉いていくんですが・・・
これが非常に難しいんです。
下手すると、結構な角度で刃が入って表面まで貫通するくらいエグってしまったり、よしんば上手くいったとしても刃が湾曲してるためにその形にボコボコになってしまったりと慣れるまでに時間がかかるものです。
が、ハギレとか床革とかで練習しておくとあとで必ず楽になってくるのでやっておいて損はないです。
あまり大きなものを作る場合にはごまかしごまかし出来る部分でもあるんですが、小さいものを作る際には必須になってくるので後々覚えるのであれば最初のうちに慣れておくのをオススメします。
レザークラフト講座 「コバの処理をする」
製作途中で、失敗しそうになる部分のもう一つの処理はコバの処理です。
実はここ、縫い合わせる順番を最初に考えておかないとあとで取り返しがつかない事になってしまう事態につながる重要な部分でもあるので慎重に考えて作業をすることが大事です。
というのも優先的に処理をしておかないと縫ったあとでは処理できない部分になってしまったり、処理途中でほかの部分に影響が出ちゃったりと色々残念なことになってしまうのです。
コバ処理の仕方としては
まずはコバってのが何かっていうと、上の画像のような感じになってる裁断面の事を指します。
これは一枚革なんで、わかりにくいですがこれが二枚三枚重ねて貼り付けてある場合はその境目がガタガタになってしまいがちなのでキレイになるようにします。
ここに床面処理剤(トコノールやトコフィニッシュ、CMCなど)を適量塗って適当に放置します。
ちょっと乾いて来たなーと思ったら硬い物で磨けばいい感じです。
漠然としてますが、ほんとにそんな感じです。
処理剤を塗ったらヘリを落とした部分、裏面の順角を丸くしていきます。
画像は裏面からですが、なめらかになるようにしていきます。
黒っぽい棒はウッドスリッカーです。
表面、裏面のヘリ部分がなめらかになったら今度はコバに対して垂直に裁断面を磨きます。
ウッドスリッカーには溝があるんでそこにあてて磨くか、色々なもので磨くと綺麗に艶が出ます。
良く使うものとしては
・プラスチックのなんか板みたいの
・床面を磨いてあるハギレの床側
・艶のある石
・ヘラ
・Tシャツの切れっぱし
・牛乳パックの内側
・ガラス
・ストッキング
・へちま
など色々です。
特に決まりがあるわけでもないので、いろんなものを使って何が使いやすいか実験してみるといいです。
レザークラフト講座 この工程で必要な道具
・革スキ
・セフティベベラ
・ペディ
・ヘリ落とし
・ウッドスリッカー
・へちま
上記があれば問題ないです。
特に、革スキとセフティベベラ、ペディは用途は同じなのでどれか1つでも問題はありません。
革包丁で代用は出来ますが、コツがいるのと失敗した場合悲惨な事になるので、1つはスキ用アイテムを持っていても良いかもしれません。
ウッドスリッカーは皮革材料のお店にあると思いますが、量販店などにはないかもしれません。
近くにお店がない場合はインターネットで探しても簡単に購入することが出来ます。
■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】
■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ
■素材の詳細や在庫などは下記の【カスタマイズ項目に関して】をご覧ください。
■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、折りや曲げに不向きな素材(ワニの背中など)では制作できないアイテムもあります。
※制作している商品にはすべて刻印が入っています。
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かぼちゃへっずWebショップ
在庫があるものなどを販売しています。
購入できるサイトの中では再安価で購入できます。
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オーダーメイド・カスタム制作
1からのオーダーメイド制作や、ハンドメイドマーケットなどに出品中の既存アイテムのカスタム制作が可能です。
下記ページにまとめてありますので、お気軽にご相談下さい。
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カテゴリー:レザークラフト虎の巻