革にケガキをする

レザークラフト講座 STEP2-2-1 「革にケガキをする」

前回の型紙を切り出すでは、作りたいモノの型紙を作って、実寸サイズで必要なパーツを把握した型紙を切り出すところまで解説しました。
今回はその後、型紙を実際の革に写すところまでを解説します。

レザークラフト講座 「型紙を革に転写する」
ケガキというのは、漢字で書くと「罫書き」というようで主に革に印を付ける事の作業を指します。
レザークラフトをする上で型紙を革に転写する時こそ、丁寧にやらないとあとで大変な事になってしまうので緊張感のある作業の一つでもあります。
が、ここでしっかりサイズが取れていてケガキが出来ていると、後々のズレが格段に減り、作業の効率もアップします。
主にケガキに使用する道具としては
・鉄筆
・出なくなったボールペン
・銀ペン
という三つの道具が挙げられますが、鉄筆一本あれば不自由しません。
本とかみると銀ペンとか書いてあるけどあれはヌメ革なんかの作業に向いてるわけじゃなくて別のタイプの革(クロムなめしとか)に使うものなんじゃないかと思います。

革にケガキをする1
革にケガキをするときにはこんな感じで、型紙を押しつけて動かないようにしてからその縁を鉄筆などでなぞって行く事で革に実寸の型紙と同じ形のものを写し取ります。
これは撮影の都合で左手でやってますが、左手で型紙を抑えつつ右手で縁をなぞりながら革に跡を付けていく感じになります。

革にケガキをする2
本来はこんな事しないんですが、ちゃんと線が書けているか不安になった時は一度型紙をはずして見てみるってのも一つの手です。
こういう感じでちゃんとケガキが出来ていればとりあえずOKってところですが、またぴったりに型紙を定位置に戻すのも簡単なことではないのでチラチラやるよりは自信を持って一気に線を引いてしまうくらいの方が成功します。

レザークラフト講座 「罫書き後の革」
型紙をケガキした時に、必要なパーツ数を全て写し取ったら、再度確認します。
ポイントとしては
・枚数はあっているか
・ケガキをした革の厚みが間違っていないか
などの部分です。
それが問題なければ、あとは切り出すだけなので一呼吸置いても問題ないです。

ちなみに、ケガキをした後の革はこんな感じです。
ケガキ後の革
レザークラフトを始めたての頃は正直ケガキの跡がなかなか見えづらくて苦戦しました。
慣れてくると薄い線でも見えるようになるから慣れって不思議だなぁと思いますが。
右にあるのが革包丁の刃をアタッチメントにして付け替えが出来る別たちっていう専用のアイテムです。

レザークラフト講座 「罫書きと銀ペンの違い」
上の方でちょろっと触れた銀ペンで革に書いたときどうなるか?
それを説明します。
ケガキをするうえで、鉄筆でやってしまうと一度付けた線は二度と戻る事はないため万が一失敗した場合取り返しのつかない事になってしまいます・・・
が、どうやら本や革の道具屋さんの話だと銀ペンを使った場合失敗しても消しゴムで消せるという半ばほんとかよ!って思うような事を言っていて、慣れないうちは銀ペン使いなーって言われました。
とはいえ、最初に揃えた装備の中に銀ペンを買っていなかったのでもっぱら鉄筆メインで使ってます。
逆に、失敗したら破棄っていう緊張感の中でやっていたほうが一気に集中出来るような気がするってのも事実です。

ケガキと銀ペンの違い
これ上の線は鉄筆で書いたケガキの線、下が銀ペンで書いた線です。
後々線の部分がヘリになる事を考慮して、銀ペンは内側を切りだししてった方がいいのかな?と思いますがどうなんでしょう。
あまり使いどころがないまま過ぎてきてしまったので、緊張感を持って作業をしたい!という人は鉄筆書きを覚えた方がいいかもしれません。

ここまでが完了したら、次回は革の切り出しです。

レザークラフト講座 この工程で必要な道具
・鉄筆
・銀ペン
があれば問題ありません。
いわゆるインクのでなくなったボールペンでも、先の尖った(少し丸い)ものでもいいんですが、コンパスの針とか、シャーペンの芯出してないやつは尖りすぎててダメです。
なので、やっぱり製図用の鉄筆あたりがあるとベストですね。

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使わない道具なども入っていますが総合的にはかなりお得です。

■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
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詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
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カテゴリー:レザークラフト虎の巻

2013/10/14

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