コバの処理について

こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです。

月曜日に更新した、コバの処理をしておくってところに関連してるんですが
コバってのは一体どう処理すればいいのか？
結構永遠の疑問みたいな感じでゴールが見えない課題でもあるわけです。
んで、日々進化したり新しい技術を使ったり新しい方法を発見したり･･･とここに関してはかなり個人差が出るところでもあるので難しいんですが

一言でコバとはいっても、本来の形だと
　・切りっぱなし
　・トコノールなどで磨く
の二つがメインになってて、ヌメ革以外のなめしの革だとくにゃくにゃしちゃってどうしようもないのでそれ用のコバ処理用のアイテムが売ってます。

例えばこんな感じで自分用にコバ処理の方法とサンプルを用意してあるんですが、どれもこれもそこまで大差はないように感じます。
共通としては
・ヘリ落とし
・600番台くらいのヤスリ
・1500-2000番台のヤスリ
・CMCで磨く
あたりですかね。

この辺の作業に関しては、カンナで揃えた後に行って気に入らなければ何度もこれをやるって感じです。
ヘリ落としまで終わったら荒いヤスリ→細かいヤスリ→CMCで磨く→荒い（略
を3回ほど繰り返すとなめらか且つ硬さもあるコバになってはきます。
が、当然磨いてる以上色が変わってきます。

それとは別に
目止め液を入れてヤスリかけて平らにした後に色んな事をやるってのもあります。
コバスーパーみたいなものを塗布して放置、コバスリックを塗布して乾いたらストッキングなどで磨く、エッジコートを塗って乾いたら2000番くらいで磨く、熱したゴテでワックス溶かして塗りこんで磨く
などなど･･･
あげればキリがない感じですが、ヌメを主に扱ってるのでCMC系で磨いて削って磨いて削っての繰り返しが一番無難でしっかりしたものが出来るような気がします。
要するに実用性を考えて、接着面がはがれない事が重要なワケですから。

で、いつも思うのが自分の扱ってるエキゾチックレザー。
これに関しては、特に決まりがあるわけではないためちょっと難しいには難しいです。
という事で、エキゾチックレザーに関してはコバの処理をするというよりはインレイにして枠を付けるようなイメージでコバを普通のヌメと同様に処理をする形が多いかなと思います。
具体的な例をあげると･･･
　・インレイで処理
　・ヘリ返しで処理
　・玉縁で処理
という感じです。
へり返しに関してはエイ革なんかの財布が外で売ってる場合に多くみられる方法ですが、やっぱり一枚革をビタッと貼りたい！って時はちょっと向かないかもしれないです。
玉縁に至っては、テープ状の革を用意して、コバを包むように両面貼り付けて縫うのでずれると目も当てられない感じに縫い目がずれそうです（汗

ということでそれ以外の方法は何があるかと色々考えてみたんですが、基本磨くものではないらしいので無理して磨く必要もないかなーって気もします。
というのも、市販の財布などで切りっぱなしのコバをみると、なんかゴム状のもので固めてあったりすることが多いので。
とはいっても、そこまでではないにしろ貼り付けた革がはがれないような仕組みってのを見つけられればいいなーと思ったりもしてます。
例えば樹脂系の仕上げ剤（コバスーパーなど）を塗るなどで一番最良のもの（材料含め）を発見せねばいつまでもずっと悩む事になってしまいそうです。

上であげたようにヌメと違って磨いたところで･･･って感じなのでどうにかこうにか試行錯誤して剥離しないようにやってます。
というのも、接着の時点でゴムのり系両面に塗って裏裏で圧着すれば、厚みのある革の表面が剥けるという事以外ははがれる事はあまりないんですが、どうしても見た目的に断面がおざなりな感じに見えてしまうので日々研究あるのみです。

■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】

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サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ

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