ミニチュアブーツの作り方
こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです。
今回はちょっと作り方などを順を追って解説でもしてみようかと思います。
というのも、検索ワードで一番多いのが「レザークラフト ○○ 作り方」みたいになってて複合ワードで作り方を調べてる人が多いのかな?と思います。
次が型紙なんですが、まぁ型紙に関しては見よう見まねで自分でまずは作ってみないといつまでたっても型紙無いと作れなくなっちゃいますしね。
ってことでこないだ作ったものをば。
経緯としては、長年ずーっと履いてたブーツをそろそろ処分しなきゃいけない事になってしまって・・・
どうにか出来ないかなと思ってまずはサンプルで、そのブーツをみながらミニチュアにしてみよう!ってことで作ってみました。
今回のはサンプルですが、いずれその処分するブーツからパーツを取ってそっくり作れたらいいなーと思ってますが今のところまだ試作段階です。
ってことで作る工程がどうなってるか、そんなところから。
ミニチュアブーツの作り方① 「寸法を決める」
まず、2mmくらいの厚みのハギレかなんかに、ある程度の大きさの靴底を型紙を用意した後に、革にケガいておきます。
今回は長さ3センチにしたので、3センチの靴底の印をつけます。
その後、大体の目安として適当な革ハギレを使って筒状にし、適度な太さのところでボンドで仮留めします。
太さが決まったら今度は、アッパー部分(つま先とか)をこれまた適当に感覚で切り出して軽く当ててみます。
もちろん歪みとかが無い革なので、このままだと使えないので必要な部分を折ってみたり、少し歪ませて様子を見ます。
歪ませた部分に印をつけて、大まかな形を切り出してみます。
この後何度かこの修正をして納得のいくサイズと形になるまで同じ事を繰り返します。
ある程度の形になったら、もう一回アッパーをくっつけてみます。
うーん・・・なんか変ですよね。
底にくっついてないというか、という事でこの部分を少し多めに取って修正します。
再度アッパーを切り出して付けて見たところ。
今度は、後ろに行く部分が余分になってしまったので、切り落とす場所にペンで印を付けてカットする目印にします。
アッパー部分はとりあえずこれで良しとしましょう。
ってことで次はブーツ本体部の高さです。
自分のブーツがそんなに高さがあるものではないので、目分量で適当に「この辺!」と印を付けます。
ある程度このあたりでは思い切りが必要なので、失敗するつもりでガンガン思いきった事をやってしまいましょう。
ミニチュアブーツの作り方② 「目印を付ける」
次はアッパー部分を縫いつける場所にペンで印をつけたら、歪んでしまうので余分な場所を切り落とすための目印を付けます。
とはいっても無くてもいいんですが、ブーツの構造から行くとここに切れ込みが無いと足が入らない構造になってしまうので、切り込みを入れます。
そういうところは忠実に再現しないと、変なところで歪みが出てしまったり、つじつまが合わなくなってしまったりします。
ということで、ここまできたらそこそこ形は出来てきてるので一度仮接着します。
もう床面がボンドでバリバリだぜぇ!って人は、ヤスリなんかでこまめに削っておきましょう。
これが後で型紙に変わるので大事に使いましょう。
ミニチュアブーツの作り方③ 「パーツを分解する」
ちなみに、自分のブーツは二か所ベルトが付いてたのでそこも再現して、細かいバックルとベルトを仮留め。
おぉ、すでにだいぶ形になってきました。
ちょっと残念なのは、上のベルト部分が実は三角の切れ込みが入ってるのが再現出来なかったんですよね・・・
ブーツ処分してパーツ取る時までには型紙を一回直しておこうと思います。
さてここまできたら後一息。
今までやってきた地道な作業を一度無に帰す時が来ました。
パーツを全部バラします。
え?せっかくやったのに何で!?って?
これで完成しちゃったら肝心な型紙がないじゃないですか(笑
型紙無しでいきなり作ってるんだから、これが型紙の元になるんです。
ミニチュアブーツの作り方④ 「型紙を作る」
バラしたパーツをもとに、工作用紙などの厚紙に大まかな形を写し取ります。
ちゃんと定規使ったりすると綺麗な型紙になるので、ここは大変でもしっかりやりましょう。
ミニチュアブーツの作り方⑤ 「本番の革で作る」
PCが使える人は、一度スキャンなりしてPCに取り込んだあと手書きで少し歪みのある線をいったん全部整えましょう。
直線は直線、曲線はパスなどで引いて左右対称に綺麗にして出力します。
ここまできたらゴールは目の前です。
型紙をもとに2つ、つまり1足分作るためにパーツを2個ずつ切り出します。
あらかじめ穴が空けれる部分には、菱目打ちや菱ギリなどで穴を空けておき、組み立てつつ縫います。
あっしの作り方だと底は形を切り出さずにケガキ状態のまま、形を形成してアッパー部分などを貼り付け、そこから目打ちで穴を空けて縫う方法です。
本とかでみると先に型紙に穴のガイドがあって穴を空けた状態でくっつけるみたいですけど、難しいので接着後に穴を空けるっていう一般的なレザークラフトの手法のままやってます。
縫い終わった後に、靴の外側の線に従って切り落として後はそのままにしても良し、ヤスリで削ってコバ処理をしてもよし。
ミニチュアブーツの作り方⑥ 「仕上げをする」
最後に、ストラップなんかの金具を付ければ出来上がり。
という訳です。
記事で書いてみてサラっと読んでみる分には結構スラっと出来そうに見えますが、一般的な切って貼って縫っての財布とかと違って立体物なのでつま先部分の丸みとか、足首部分の歪みとかそういった部分を計算で割り出せないので体当たりで作って行くしかないのが難しいところです。
いずれ完璧にコピーしたものをそのままミニチュアに!って考えてますけど修行あるのみですね、これは。
ただ、10年以上履いたブーツだし、愛着もあるからこういう形で取っておいてもいいんじゃないかなーって思います。
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■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】
■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ
■素材の詳細や在庫などは下記の【カスタマイズ項目に関して】をご覧ください。
■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、折りや曲げに不向きな素材(ワニの背中など)では制作できないアイテムもあります。
※制作している商品にはすべて刻印が入っています。
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