【素材紹介】ウミガメ/タートル/カメ革

ウミガメ革1

ウミガメ/カメ革はレザークラフトで使う素材です

ウミガメはレザークラフトで使用する素材の一つです
名前としては、ウミガメ、タートル、シータートル、カメ革、亀革などと呼ばれています
一般的にウミガメと聞いて想像できるあのウミガメがもとになっています
が、現在は捕獲・輸入が禁止されているため相当貴重な素材で、かなり高価だったり貴重過ぎて販売しないで展示のみという場所もあります
過去には食用で捕獲されていたりしたため、そこそこの流通数はあったようですが現在新規で革として鞣すことができないので市場に出回っているアイテムのすべてが過去に革になったものになります
ぶっちゃけた話、もう数十年も禁止状態なんで現存するウミガメの革ってのは20-30年以上前に革として作られたものが多いようで、状態的にはもちろん古いものになりメーカーの倉庫にデッドストックで残っていたりするものが蔵出しで出されている場合が多いです
新しいものが手に入らない以上仕方ないので、現在でいう美品レベルのものは多分無いと思います
大体は油切れだったり、カサカサだったりでパリパリになって曲げると割れてしまったりもしますし、基本タンニンなのでクロム革のように柔らかくなく、融通が効かないガンコな素材という印象です
関節部は柔らかく使えますが、ヒレ部分は鱗も大きくここをメインに使うにはミドルウォレットサイズくらいのものにドーンと使うくらいがちょうどいいかなと思います
なので見た目が綺麗でも実際使っていると表面の塗料が剥がれてきてしまったりという事も多くメンテナンスに慣れた人やメンテしつつ使えるまめな人じゃないと扱えないかもしれません

ちなみに革問屋さんとかで聞いた話だと
もう手に入らないから穴が空いてるものや破れてるものも張り合わせて使うし、出回ってるバッグなどの中古素材を剥がしてリメイクして作る人も多いほど人気はあるみたいです
それほどレア素材なんですが、古さと保存されていた状態を考えると表面部分(染料ではなく塗料で色をつけているものが多い)のコーティングが剥がれ塗料の剥がれが出てくるものが大半です
相談を受ける事は多いですが、その点を理解していただける場合のみお作りしてる感じですが
今の所今後手に入る事はまず無いため、市場に出回っているものもすべて早いもの勝ちで、二度と手に入らないものも多いです

上の写真のように、ヒレの部分が革として使われるので両前ヒレから首につながっている部分が流通しています
そのため、湾曲面がとても多く加工するのがちょっと手間・・・になったりもします
ちなみにクロム加工が出回るギリギリくらいで革の生産が終わったという話があるんですが、クロムのウミガメを見たという人もいるようです
もしかしたらそれが有ったらたぶん密輸だななんて革屋さんが口をそろえて言いますんで、ギリギリの時期に加工された超レアものか密輸だそうです
密輸だと恐ろしい値段だったんじゃないでしょうかね、当時

ウミガメ/カメ革の種類

種類としては厳密にはわかりませんが、あまり大きい種類ではないようです
ヒレの模様からみてもオサガメは多分無いと思います
日本には古くからの伝統素材として、べっ甲ってのがありますが
あれはウミガメの甲羅からつくるもので、そのほとんどがタイマイから作られています
ということて、おそらくですが流通しているカメ革のほとんどがべっ甲とともに作られたタイマイの革ではないかと思います

ウミガメ革2
ここのひときわ大きい鱗がある部分が肘あたりの箇所です
こいつがなかなかの曲者で、もともと曲がってる部分で強いからまっすぐ平坦にするのが大変なんですよね

前述の通り、サイズ的にロングウォレットを取れるほどの大きさのものがまず出回っていないため基本的にはハーフ~ミドルサイズくらいの財布が一番無理なく使えます
もちろんその大きさが取れるならそれより小さいものは作れるじゃん
って思うかもしれませんが、鱗の配置や曲がり部分の関係で小さいものは小さいもので融通が効かなく本来の使い方がスムーズじゃなくて作ったはいいが使用にストレスを感じるようなものになることもあります
コレクションとしてっていうなら問題ないですが、名刺入れくらいの大きさが限界かな・・・と思います
それより小さいものは柔らかい関節部に近いところや大きい鱗を外した部位から取って使うことで解消はできます
が、柔らかい部分は名刺入れ取れるほどの大きさが無いため、非常にサイズと制作アイテムを選ぶ素材でもあります
小物作ってくれよ!っていう話であれば作りますが、あくまで鱗部分の適材適所を考えると向いているとは言えない素材です
無理して作れば作れないことはないですが、その後の使用感に問題があっても自己責任ということであれば問題ないですが

ウミガメ/カメ革を使った過去の制作例

レザークラフトにオススメの商品

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使わない道具なども入っていますが総合的にはかなりお得です。

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■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】

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サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
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■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、折りや曲げに不向きな素材(ワニの背中など)では制作できないアイテムもあります。

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カテゴリー:素材紹介

2019/09/05

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