クロコダイル革の接ぎ作業とワニが高い理由

こんばんは、レザークラフトかぼちゃへっずです

一時期は暑くなったもの、やっと落ち着いて少し涼しくなってきました
昔の人は暑さ寒さも彼岸までとは言ったものの、季節が微妙にずれてきている昨今では彼岸が季節の境にもならない感じになってきました
という事で10月になり急にハバネロの花なんかがワッと増えたり、結実してくる季節です
本来暑い時期でもスーパーや園芸屋さんのハバネロはあんなに結実してて一体何が？！と思いましたがたぶん温度差じゃないかなーと
日中は日光浴びながらお店は夜には涼しい室内にしまい込むのでその温度差をつければ・・・と思いつつも鉢が大きいのでむりーってなってます
何か対策でも考えねば・・

さて、今回のお話はエキゾチックレザーを使う場合に丸革だと避けて通れない道になります
革ってのは一枚の平べったいものってイメージの人も多いと思いますが、実はそんなことなくもとは生き物なので場所によってはゆがみなんかがたくさんあります
その中でも顕著なものとしては、ワニ革やトカゲ革を見るとわかりますが、腕周りとか太もものあたりがどうしても歪みます
無理やり熱プレスで押して伸ばしてる素材もありますが、比較的それもできない部分ていうのが多いです
という事で、まずはその歪みをどうにか均していきます
生き物から素材にする作業が発生します

まずこれを見るとクラウンの両脇の部分がビロビロになっています
よくある市販のクラウン付きのアイテムが売ってたりしますが、ああいう形にするにはここにひと手間かかったりします
いや、ひと手間どころじゃない作業が必要になります
詰める？というか余る部分があるので、切込みを入れて鱗の目立たない部分を重ねて接いでいきます
もちろんそのままだと段差が出てしまうので重ねる上部分は裏面を、下部分は表面を斜めに漉いてなるべく段差が出ないように重ねます
場合によってはゆがみが取れないので、アイロンを低温であてて伸ばしておく必要があったり
接着面を入念に荒らしておかないとはがれてしまうことになります

という事で接ぎ合わせたのがこちら
うろこはちょうど目立たない場所を探して接ぎます
たまにどうにもならない場合があったりしますがその場合は豪快にもうちょん切って別パーツを裏からあてて敢えて接ぎ目を見せるデザインにしてしまいます
よく古いバッグなんかで斜めに接ぎが入ってるのはそういう事なのかな？と思ったりもします

そしてさっきの状態から一回メンテをしてワックスクリームを塗って表面を磨いたり、接ぎ部分が目立たないように叩いたり、ゆがみが出る部分を入念に叩いてなるべく平べったくします

クロコダイルも尻尾や腹側部分に関しては基本平面なんで加工はそこまで大変じゃないです
どちらかというと素材の値段がめちゃくちゃ高いので製品も高いです
が、クラウン付き部分とか、接ぎ有りの部分になっちゃうと素材が高い上にこういう処理が発生するためクロコダイル系アイテムが高くなってしまうんですね

例えばこの長財布もクラウン付きのクロコダイルですが、大きめの素材を同様に処理して使っています

サイズは小さくても処理は同じで、大きく使うためには接ぎをする必要があります

クロコダイルを使ったアイテム一覧
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【紹介・ご注意】

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オーダーメイドのまとめ

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