馬蹄型小銭入れに挑戦中
こんばんわ、革工房かぼちゃへっずです。
色々と何を作ろうかな~なんて考えてて、最近色んな素材を手に入れたのでその素材で何が出来るかなーなんて思ってました。
ヘビ革が好きなんで、メインはウミヘビやヤスリヘビなんかのフ有のヘビを使おうと思ってるんですが、カロング以外のものは基本幅が狭いためにあまり大きい物は作れないので小物をば
なんて思って、今まで作った事の無かった小銭入れの型紙を悩みつつ作ってました。
で、小銭入れって使った事ほとんどないからどんなのだろうって楽天とか見てたんですが、人気のある小銭入れって決まってるんですね
財布なんかは個人の使いやすさとこだわりがあるから難しいけど、小銭入れであればこんな感じなんだーと思ってちょっと作り方を調べてみました。
とはいえ、普通の小銭入れ含めて型紙をいくつか起こそうと思ったんですが、ところどころで前にレザークラフトのサイト見ててみんなが苦戦してるアレを思い出して、今回それに挑戦してみることになり昨日からガッツリ型紙作りしてました。
馬蹄型小銭入れ
言葉だけだと良くわからんですが、要は半円型の小銭入れなんだけど箱状の立体になってて、そこに小銭がしまえてパカっと開くと小銭を受ける枠があるって感じです。
まぁ調べてみればすぐ出る感じですが、それが技術的に結構難しいのだとか。
思えばレザークラフトを始めて、週末土日にチクチクやって3年は経過したのでそろそろそういったものにも挑戦していきたいなーなんてのもあったのでこの機会にやってやる!と意気込んで型紙製作を開始!
しかし!
これってどうなってんの?
って部分のが多く型紙を起こすのにちょっと頭を悩ませつつ・・・
とりあえず一度作って組んでみてから後で直せばいいや!というところで妥協点を見つけて組むことに。
後に、この部分が一番重要な部分である事に気づくのにそう時間はかからないんですが(汗
という事で一番最初に作ったものがこちら。
馬蹄型小銭入れ試作1号機。
試作1号機っていうと某有名ロボットアニメのアレが頭に浮かびますがとりあえずは置いときまして
ぱっと見でもすぐ分かるくらいのスカスカっぷりで、結構色んなところに隙間が(汗
一番曲者だとこの時点で感じた部分は、枠の向かって上部、Uの時の上の部分2点。
この2点の隙間がないとしっかりまずパコっとはまらないので、パッカパカになってます。
さらには、Uの時の下弦部分。
ここも、プカプカしてしまうため、まずここを修正せねばという事で頭を悩ませた結果
枠部分を長方形で作ったのが失敗という結論に至る。
この部分に傾斜を付ければ横から見た際に若干本体側に傾きが出来るので、パカっと開くのを防止できるはず。
さらにUの上部に当たる部分に向かって数ミリ減るのでスタイリッシュに綺麗なラインが出来ると、そう思ったわけですね。
という事で、その2点を修正するために型紙の枠部分を終点に向かって2ミリの傾斜を付ける事に。
さらに、本体折り返し部分が少し余る感じだったのでそこも”目分量で”3ミリ削って再度挑戦。
そして出来た試作2号機がこちら。
フォッ!
試作1号機と比べて左右2ミリ減ったために若干スリムになって隙間が減りました。
折り返し部分に向かって2ミリの傾斜が入ったためラインが綺麗になってます。
しかし、そんなこともつかの間
横図をみるとわかるとおり、何と折り返しで目分量で3ミリ削った部分がまだ若干空いてる・・・
実用的には問題なくパコっと綺麗にはまって機能するんですが
ん~この隙間気になる・・・
2mm革を使ってるんですが、あまり使ってなかったあまりのショルダー部分使っちゃったので硬さがあるのか、この隙間のおかげで縦方向に反動があり少し浮く感じになってしまいました。
こりゃ違う部位を使わねば・・・
よし、出来る時に修正すんべ!
ということで、次は綺麗なベンズで組んでみることに。
で、出来上がった試作3号機がこちら。
このあたりでフィックスしたいのでここからはちゃんと床面処理、コバ処理、オイルなんかもしつつ作ってみたので色がちょっと濃くなってます。
上部から見た図としては特に問題はなさそうかな・・・出来たてだとまだなじんでないけどこれは使っていくうちにピッタリになるっしょ。
ってことで、とりあえずはOKかな、と。
で、先ほどの試作2号機からの修正点、折り返し部分のたるみによって浮いてた部分も含め合計6ミリ削った結果・・・
今回はピッタリと傾斜に合わせて出来たのでよし、としましょう。
これからモニター使用してみて、どこが使いづらいかとかチェックしないとなんですが、その都度微調整は入るけどとりあえずは現状使えるものとして出来上がったので大丈夫かな、と思います。
これ、今回作った馬蹄型小銭入れ試作1号機~3号機
やっぱスリムにピッタリしてるほうがラインも綺麗でかっこいいですね(笑
今回、ちゃんと寸法が合うまでに3つ作って実物見て動かしながら修正してるんで立体物になるとちょっと頭で考えてる部分と、平面の型紙通りにはいかないなーなんて思いました。
これ作ってる人皆さん何度も作り直し作り直しで一度じゃ上手くいかないみたいなんで、数こなしていくしかないなーと思ってます。
もちろんまだ改良の余地ありってところも多いのでそこを調査しつつ自分なりのものを見つけて作って行こうかなーと。
で、何が難しいって駒わ合わせ縫いっていつもの縫い方と違う技術が必要な事と、立体ってところで引っかかって今まで手を付けてなかったんですが
先輩の職人さんにこないだちょっと違う件で頂いたアドバイスをもとに買ってきた菱ギリを研いでおいた事で駒合わせ縫いが非常に快適に進んだ事が一つの成功した理由でもあるかなーと思います。
これミシン縫いでも作れんのかな?
無理やり針刺して作るのは可能かもしれないけど、菱ギリ片手に縫ってたから手縫いじゃないとなかなか難しいんじゃないかなーなんて思いました。
とりあえず、菱ギリがかなり重要なのと、駒部分の接着はゴム系の接着剤で圧着しないと縫い合わせのときに歪んでボンド層はがれちゃう事があったんでやっぱり両面荒らしの裏裏でビッタリのゴム系が一番革との相性はいいんだなーなんて再認識してました。
ゴム系くさいからあまり使ってなかったんですが(笑
さてさて、一つ作ったので、今度はちょっと大きいサイズをばってことで一回り大きいのも。
というのも、自分の手がめちゃくちゃ小さいため小銭入れっても最初の試作1号機~3号機までは6.5センチ×6.5センチだったんですが一般的には7.5~8.5四方が多いみたいですね。
その辺のサイズも作ってみよーっと思って作ってみたんですが
そういう時に限って使わないでとってあったショルダーあたりの硬いハギレがない(泣
ベンズ方面で我慢して作ったんですが、ちょっと本体底部分柔らかいかなー・・・と思います。
ペラッペラじゃないですけどね。
左が自分サイズ用の6.5×6.5センチ四方のもの。
右が一般的(?)サイズの7.5×7.5センチ四方のもの。
上記の理由でちょっと強度的な部分が気にかかってたので、小銭ボックスに蓋を付けました。
蓋を付ける事で、裏側に隠しポケット一つ付くんで、まぁこれはこれで使いやすそうかなーと思います。
今度はなんか家にある革貼りして作ってみようかなーなんて思います。
厚み考えた設計になってるんで、思いっきり漉いて薄くするか、もともとうっすい革でも貼りつつ。
ま、それはまたいつかのお話です。
ではまた(´∀`)
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2016/10/30 05:19
馬蹄型小銭入れ試作3号機販売していますか6.5×6.5センチ四方のもの探していました、中々ないです
2016/11/07 11:23
書き込みありがとうございます。
申し訳ありませんが、こちらはまだ試作段階で改良が必要な部分も多々あるので販売できるとしてもまだ先になってしまいます。