床面処理剤いろいろ
こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです
今回のテーマ、床面処理剤のいろいろって事ですが巷にあふれる床面処理剤(といっても数種類ですが)の何を使ったらいいんだろうというのも多いと思います
現にサイトの流入の解析をしてると多い言葉として床面処理剤の名前とか使い方とかそういったものを求めてこのサイトに入って来てる人も少なからずいるってことでたまにはそんな話でも書いてみようかと思います
レザークラフトで使う処理剤に関しては大きく分けてたぶん3つアイテムが存在しててそれぞれにメリットデメリットがある感じの3すくみ状態です
実際のところ、うちでも最初に道具を揃えるためにカタログ代わりに買ったスタジオタックの本で載っていたものを一番最初に購入しました
今では家に3つ処理剤がある事になるんですが・・・はたしてどれがいいのか?どれが使いやすいのか?そんな感じでちょっと色々考えてみました
大きく分けた3つのうち一つはトコフィニッシュ
一番入門向けなのか、仕入の都合(大人の事情ってやつ)なのかはわかりませんが本に載っていたので何も知らないで購入しました
無色透明のゼリー状のもので、基本はヘラなんかで取って床面に塗って伸ばして使います
透明なので思いっきりはみでたりしない限りはそこそこ目立たない処理が出来て艶がほんのりでます
二つ目はトコノール
どうせ成分は一緒で出してる会社が違うから名前が・・・と思ってたけど実際のところ中身も全然違いましたね
トコノールは真っ白の若干クリーム状でまろやかな感じの処理剤です
ゼリーというよりはクリームに近いので伸びは良く艶も良く出ます
トコフィニッシュに比べて硬い(サラサラしてない)感じですが、伸びと艶を考えると使いやすいのでもっぱら使ってました
が、値上げもしましたし少し高く付いてしまうかなーと思います
そして三つ目はCMC
粉の状態で売ってるんですが、自分でお湯だの水だのに溶いて使います
ただ、説明に書いてある分量がわからないので、ネットで調べて出てきた分量で作ったら結構な硬さになってしまってゼリー状もいいとこ床面に伸ばしてるとダマが残るような感じでした
もちろんガラス板でこすった後もダマみたいのが残ってなんかなぁ・・・
ってなってしまって、次は説明に書いてある分量でやったところ今度はサラッサラの水状態で「えっ?これハケで塗る感じ?」ってなって一応しっかりハケで塗ったは塗ったんですが半乾きでガラス板でこすったところでただの水じゃないかなこれ?という感じになりました
という事でこれも自分で使いやすい分量ってのがあるんだろうから色んな人に適用されるわけじゃないけど自分的には色んな濃度を試した結果、3.5%程度のCMCが一番使いやすいところで落ち着きました
と、ここで気になる部分がトコノールにあった伸びや艶
この部分はクリーム状になる成分が入ってないただの増粘剤の様なCMCとではかなり違うかと思います
という事で色々考えた結果、ゼリー状からクリーム状にする方法
そしてさらには艶を出す成分
この二つに的を絞って色々考えてみたところ
肌のメンテナンスに使うクリームの天然素材なんかで調べて見ると、ミツロウを使ったミツロウクリームなんてあるじゃないですか?
あれ蜜蝋でしょ、ワックスでしょ、ってことは艶もでるしこれ使えないかな?と
例えば仕上げ剤のワックスコートなんかは天然のエマルジョンワックスって表記があるけど、普通にやってもロウ成分は水に溶け込むなんて事はないので何か工夫が必要かと
エマルジョンワックスを自作するためには水性にしなきゃいけないし、溶剤使って溶かし込むわけじゃないとすると・・・うーん
CMCを作る→ワックスを配合するというのは現状難しいですね
となると、さっきの肌のケアの方法で調べて行きついたのが熱処理した溶液に天然ビーズワックスを○%入れて熱で溶かして混ぜながら少しずつ冷やして行くとクリームになる
ん?これか?
という事は熱を加えても問題なさそうな溶液にワックスを加えて行く事でクリーム状の物体を作りだす事が可能であれば、いわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうのとこめんしょりざい」なるものが手軽に作れるという事では!?
と、ここで一つ重大な事を忘れているのに気づく
処理剤を大きく分けて3つ、トコフィニシュ、トコノール、CMC
どれも欠かせないけど熱処理が出来るもの・・・熱処理が出来るもの・・・
あ?ふのりの存在を忘れてた!
ふのりを使う人はふのりを煮出してその汁を濾したものを使うっていうのをどこかで読んだ気がするので熱処理が必ず必要
となると天然素材ゆえの腐敗やカビを防ぎつつふのりにミツロウもしくはカルナバでも加えていってうまい事クリーム状になる分量を入れる事が出来ればもしかしたら
クリームゆえの伸び!
ワックスゆえの艶!
自作ゆえの安価で大量生産!
しかも天然素材なので環境にやさしい(かもしれない)
という三ついいとこどりというものが作れるんじゃないか・・・?
と思ってるんですがどうでしょう
まだこないだ作ったばっかのCMCがあるからもし実験するとしたらしばらく先にはなるかと思うんですが
上記3点兼ね備えたもので品質が固定されたら自分が求めてる処理剤なんてものが比較的容易に作れるんじゃないかなーなんて思いました
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