ピンクのリザードパスケース

こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです

毎年の事ですが、この季節の変わり目の9月という季節・・・昔は過ごしやすいこと山のごとし（違）だったんですが昨今は暑い上に台風やらなんやらとどうしても体調が優れずどうしようもないですね
自然には勝てん！（笑
ってことでオレンジのかぼちゃが街に現れる時期まで秋眠していいですかほんとにもうって感じです

さてさて、そんな中パスケースを作りましたよ
つってもいつも作ってる様なレギュラーのパスケースなんですが、今回は窓部分が塩ビになってます
前にもこれ系のものを作ったんですが、どうもプラスチック系は使っているとヒビが入ってバキバキっと割れてしまうのが難点だったんですけど
市販のものはなかなかそうならないということでお店で聞いてみたら塩ビなら大丈夫ってことだったんで今回から塩ビに変更です
リザードですが、ピンクです

これ貼っつけてから目打ちドーンしちゃうと多分パキなんで、予め外側の部分にだけ目打ちを軽く打って置いてから下処理が終わった段階でキリで空けていきます
ちなみに前に知り合いから聞いた話では、効率を考えて裏に貼っつけた後に目打ちを打ち終わってさぁ縫うぞ！って時に裏側見たら、綺麗に穴の周りがヒビ入ってて泣いたって話だったんで
なるべく柔らかに穴を空けます

穴さえ空いてしまえばこっちのもので、後は縫うだけなんですが
ここでも1つ注意点が・・・
プラスチック系のものに穴を空けても実際穴が空いているというより破いて貫通しているに近い（ポンチみたいに穴が空くわけではない）ので裏からの縫いの時に気をつけないと糸が耐えきれなくなってしまうんじゃないかと思って慎重にやってました
なるべく糸がちゃんと通る様に穴を空けないとなんですが穴が大きすぎても不格好だしバランスが難しいです

んである程度形になったら最後の仕上げの前の段階
ヤスリでコバ削っていくんですが、ちょっとこの爬虫類系の革はパリパリしていたりと一筋縄では行かない場合があります
素材の質にもよるんですが、マットタイプじゃない場合は結構パリです
なので、一回ざっくりコバを擦ってから処理剤付けて擦って乾かして
カンナの出番です
そうです、沖縄から泳いで来たあいつです（違

さてここでちょっと豆知識
この画像は今回使ったリザードの革の鱗の拡大写真です
60倍の拡大なんですが、良く見ると鱗に点がついてるのが見えます
よく言うクロコダイルの革は本物は鱗1つ1つに点が付いているのが証拠なんて古い人たちからは聞きますが、それと同様にリザードでも鱗に点がついてるんですね
実際このタイプの素材は鱗が小さいので肉眼では確認するのはちょっと大変
染めじゃなくて顔料でペイントしちゃってる系のカラーだともしかしたら埋まってて見えないかもしれませんが

で、完成したのがこれ
カンが欲しいってことだったんでレギュラーサイズより若干大きくしてカン付けたまま中にカードが入るようになってます
手前にポケット1つ（窓）と、貼り合わせのポケットがあります

更に裏側にも普段は厚みが出る関係で付けないけど、希望が合ったんでポケットを追加
裏は腹側の部分を使用しているので、若干キズがあります
が、元々は生き物だし自分たちの体を見ても傷や虫刺されの跡何かがあるのと同じ様に、革もそれぞれの生きていた時に付いた傷があるものもあります
時々、傷も何も無いものを使ってほしいと言われることはありますが、そうなると食用の副産物ではなく革を取るために傷一つない状態で育てて、綺麗な状態のものだけを選定して最終的に基準をクリアしたものしか使えないため恐ろしく高価になっちゃいますもんね
今は食肉加工の際に革としての利用を考慮して捌いたり、飼育・養殖しているところもあるって話は聞きましたが
革が持っている味としてそういった部分も含めて残さず使っていくっていうのも大事だなと思います

■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】

■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ

■素材の詳細や在庫などは下記の【カスタマイズ項目に関して】をご覧ください。

■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、折りや曲げに不向きな素材（ワニの背中など）では制作できないアイテムもあります。

※制作している商品にはすべて刻印が入っています。

※閲覧環境により、掲載写真と実際の色に誤差がある場合があります。