パーツを切り出す

レザークラフト講座　STEP2-2-2　「パーツを切り出す」

前回の革にケガキをするでは、切り出した型紙をもとに実寸サイズで実際使う革に印を付けていくところまでを解説しました。
今回は、革に切り出すパーツのガイド線を引いたらあとは切り出すだけの作業となりますが、ここで手を抜くとあとで必ず泣きを見るのでまずはしっかり切り出せるようになっておく事が重要です。

レザークラフト講座　「革を切り出す」
まず、革を切り出すにはいくつかの道具が必要になってきます。
一般的に使われているのは革包丁です。
革専用の片刃包丁で、刃先に傾斜があるのが特徴です。
基本は右利き用で、自分が向いている方向に対して左に刃が付いているため垂直に使うと外側に向かって傾斜が出来る裁断面になります。
なので、若干の角度を付けながら切らないと裁断面がまっすぐにならないので、まっすぐ綺麗に裁断面を揃えるには少し練習が必要です。

もうひとつは別たちと呼ばれるもの。
これは前述の革包丁の簡易版みたいなもので、形状は似ているものの刃先がネジで止めてある為付け替え式で刃を替えられるようになっています。
かの有名なオルファから出てるのでいかにもオルファな色をしていて完全にアタッチメント式だろうなーと思わせる形なのですぐわかりますが･･･
ただ、革包丁とは違ってネジで止めてある分思いっきり力を入れて引くとちょっと刃先が動くこともあるので要注意です。
革包丁に比べて刃先の傾斜が少ないため、そこまでのコツは要りませんが刃物ですのでなれるまでハギレを切りまくってコツをつかみましょう。

最後は、あまりオススメはできませんがカッターナイフでも代用はできます。
ただ、革を切る場合には包丁の握り方が違うため、通常のカッターナイフでは刃が薄くしなってしまうために革の裁断面がまっすぐに切れません。
刃がブレる為に、どうしてもしなりが加わると革の断面が真っ直ぐではなくなってしまうんですよね。
なので、ダイヤルで刃を伸ばしたりする大きいカッターナイフで･･･と思うんですがやはりあまりうまく切る事ができませんので、切れればいい！という人はこちらでも問題ないかもしれません。
ただ、その場合は後の作業として裁断面を整える際に手間が結構かかってしまう事に･･･。

レザークラフト講座　「革の切り方」

革の切り方はこんな感じです。
包丁（これは別たち）を握って、力の限り一気に直線を切り出す感じです。
一刀入魂ですので、ためらったり途中でテンションが変わって太刀筋が変わってしまうと綺麗に切れません。
なので切るときは一気に最後切り終わりの場所まで一息で切ってしまう方が裁断面も綺麗に切れるような気がします。

最初はだれでもガタガタになるし、あとで裁断面をみるとなんかすごいぐちゃぐちゃだったりボロボロだったりします。
が、それもそのうち慣れてきて綺麗に切れるようになるのでまずは道具に慣れる事、特に道具が多かったりするレザークラフトでは結構大事な部分でもあるかと思います。

レザークラフト講座　この工程で必要な道具
・革包丁
・別たち
・ビニール板
になります。
別たちは比較的レザークラフトの道具を扱っているショップであれば手に入るものではありますが、革包丁やビニール板は専門店や革道具屋さんなどに置いてあります。
また、インターネットなどで購入することも可能ですので、一度に購入する場合は便利です。
単体で揃えるのもいいですが、幾つかのショップで購入になるとバラバラに送料もかかりめんどくさいので、最初はセットなどをオススメします。

レザークラフトにオススメの商品

レザークラフトを始めるにあたってお得なセットなどが販売されています(amazonリンク）
使わない道具なども入っていますが総合的にはかなりお得です。

初心者向けの本のおすすめです

かなり本格的なものを始める場合はこちら

初歩の基本を始める場合はこちらがお勧めです

■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】

■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ

■素材の詳細や在庫などは下記の【カスタマイズ項目に関して】をご覧ください。

■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、折りや曲げに不向きな素材（ワニの背中など）では制作できないアイテムもあります。

※制作している商品にはすべて刻印が入っています。

※閲覧環境により、掲載写真と実際の色に誤差がある場合があります。