糸の準備をする

レザークラフト講座 STEP2-7 「糸の準備をする」

レザークラフトで色々とやっていますが、かぼちゃへっずでは手縫いで全てのものを作っています。
それゆえ、結構速度が遅かったり色々あるんですが手縫いが基礎という事なので、まずは手縫いからやって行こうという事で手縫いのレザークラフトを始めました。
なので、もちろん針と糸が必要になってきますが、前回までに空けた穴を縫い合わせて行くために今回は糸の準備を解説します。

ちなみに、どの程度の長さの糸が必要かってところですが
一般的に言われてるのは縫う距離の3倍から4倍程度っていう事になってますが
2mm革を使っていてそれをどこかに貼り合わせて縫う場合少なくとも2mm+αになって厚みが出るので3倍だとちょっとギリかなって思います
財布なんかは3mm~4mm厚の部分を縫ったりしますんで、その場合は少し余裕を持って4倍くらい取っておくと後々楽です。

レザークラフト講座 「糸の種類」
レザークラフトで手縫いで使う糸の種類はいくつかあるんですが、基本的に使われてるものはエスコードと呼ばれる手縫い用の麻糸を使う事が多いです。
というのも、値段的な事を考えるとそこまで高くないのと色のバリエーションも多いので。
後は、レザークラフトの手縫い基本セットみたいなのの中にたぶん含まれてませんでしたっけ?セット買ってないのでわからないですが、お店で見た事あるセットにはエスコードの巻きじゃない30mくらいのものが入ってた気がします。
麻糸とは別に、ナイロンでできてるナイロン糸やもともとは動物の腱から作ってたとかいうシニュー糸に似せたシニュー糸(今はポリエステル?)などたくさんあります。
一般的には麻糸ですが、用途と目的、デザインに合わせてシニューを使ったり太い物を使う場合はナイロンを使ったりと色々出来ます。

レザークラフト講座 「縫い糸にロウ引きをする」
レザークラフトと一概に言っても、何が正解かなんてものは正直なところ無いんですが、本によってはそのまま糸を通して縫っている事も多いです。
が、かぼちゃへっずでは財布などのものを主に作ってる関係上、そのまま縫ったら糸がブチブチ切れて大変な事になってしまうので、糸を通す前に糸の毛羽立ちを押さえて強度を高めるためにロウ引きをします。

ロウ引きっても特殊な作業ってわけじゃない単純なものなんですが・・・
革屋さんに行けば売ってる手縫い用の蜜蝋があるんで、それを使います。
大体はキューブ型になってるものか、台形みたいな形のものが多いかと思います。

これを少し手であっためつつ糸をビーッと押し付けて引っ張って糸にロウがなじむようにしてだんだん染み込ませる感じで作業します。

糸にロウ引きをする

上の画像みたいな感じで指で押さえながらやるんですが、本とかみるとここまでしか書いてません。
が、実はこの作業続けてると麻糸の抜け落ちたケバとかゴミとかそういったもので表面が固まって来てあんまりロウが引けなくなってきます。
そしたら、カッターとかピンセットで表面をつまんだりして除去するとロウまみれのケバの塊とかゴミが一気に取れて快適になります。
ライターであぶったらどうなるかと思ったんですが、あまりいい効果は無かったです(笑

針に糸を通す
ロウ引きをした糸を今度は針に通さないといけないのですが、一般的な裁縫みたいなものは針に糸を通してすぐに糸を留めて縫って行きますが、革の場合は針を常に二本使って左右交互に縫って行く事で頑丈に縫い締められて丈夫なものが出来るみたいです。
後は、上糸下糸の概念が無いためミシンみたいに一つほつれた時に糸が全部取れるなんて事もありません。
なので、糸を常に2本用意して、左右で縫い進めて行きます。

針に糸を通す

まずは普通の裁縫と同じ、ロウ引きして先端を依った糸を革用の針の頭に通します。

針に糸を通す2

通したら今度は針の先まで抜いて、針半分程度伸ばしたところで糸の真ん中を針でブッ刺します。
ここで、ちゃんと糸の依りをほどいてやらないと革針は先端が丸いためになかなか刺さらなくて困ります。
刺さったとしても後で引っ張った時にブチッと行く可能性があるので3本で編まれてる糸のなるべく真ん中を貫くようにしましょう。

針に糸を通す3

次は、後これを2回ほど続けて3回くらい糸を通します。
ここで、色んな本とか見ていると思うんですがそれぞれやり方が違ったりとどれがいいのかわからんのです。
例えば針に通して一回先を通したら引きぬいて、少し手で依ったところをアロンアルファで接着して伸ばす、とか
二回通して引きぬいてから何かで留めるとか
ここに関しては特に何に影響するわけじゃないから何でもいいんですが(笑

とりあえず一番楽に出来て、後々の事を考えて強度が高いやり方をうちでは使ってます。

レザークラフト講座 「糸を留める」
糸を通したらもちろんどこかで留めないといけないんですが
留め方は簡単です。
上の画像でいえば、糸の先をそのまま糸の頭(穴の方)めがけてそのまま抜くだけです。

針に糸を通す4

糸を抜くと、こういう感じになるんで、抜いた部分に再度ロウ引きしてから指でくるくるくるっと依っておけば大体の事は問題ないです。

片方が出来たら、もう片方も同じようにして両方の針に糸が繋がってる状態になったら糸の準備は完了です。
最初に書いた糸の長さですが、万が一足りなくなったとしても途中で足す事は出来ますがなるべくなら一気に全部縫ってしまった方が見た目もきれいなので、出来れば一気に縫ってしまいましょう。

レザークラフト講座 この工程で必要な道具
・糸
・縫い針
・蜜蝋
以上があれば問題ありません。
基本セットに入っているものなので、これから始めるにはスターターセットなどを探してみるのがおすすめです。

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使わない道具なども入っていますが総合的にはかなりお得です。

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カテゴリー:レザークラフト虎の巻

2013/12/23

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