クロコダイルのハンドバッグ修理 その4
こんばんわ、レザークラフトかぼちゃへっずです
ちょっとした噂で7月中旬になると梅雨に戻るとか言われてたんだけど実際はそんなことなく夏真っ盛りです
これ渋谷とか大変なんだろうなーと思いつつ
渋谷ってガラス窓のでかいビルが多かったり、反射したりするんでそのまま太陽光線が反射してコンクリートに直撃するんで下を歩いてる人に熱光線があたって爆
さてさて、クロコダイルのハンドバッグを修理してたお話ですがやっと終わりくらいです
前回の記事はこちら→[クロコダイルのハンドバッグ修理 その3]
内装部分を合皮から豚革に変更したんですが、それを今度は台紙という名のバッグの脊髄に設置しないといけません
が、こういうRがついたものは結構くせもので曲面に沿わせてもどっかでずれるってもの
なので慎重にやらないと左右の高さが合わなくなってウボァー!!になります
ということで、脊髄部分と接着するパーツ全部に中心線を出して、中心マークだけつけておきます
出し方が難しいものもありますが、50センチ定規とコンパスを駆使して脳みそこねくり回したらなんとか出来ます
脊髄部分に新規に革を貼っつけます
ここはあれだ、アルバムの台紙になってたところなんですが接着剤塗り直して縫い付けます
左のほうが蓋部分なんですが、何故かここは他の部分と違ってパリパリに剥がれてくる合皮じゃなかったんでそのまま使う事に
バッグ内部は耐久度低めの合皮で、かぶせ裏側は本革・・・?
摩耗が激しくなりそうなバッグ内部のほうが本来革使ったほうが良さげなんですが、謎です
内装のサイズはちゃんと採寸してるので、ピッタリハマるサイズになりました
ということで、今度はここから内装と外装パーツの接着をしていきます
高さとサイズと合わせてとりあえず一度全部中にはめてクリップで止めときます
マチ部分とかの位置が問題無いところを確認出来たら軽く印でもつけといて、本接着をするために接着剤を塗り塗りします
いわゆるボンドではくっつかないので、両面塗って乾かしてから圧力でポンするタイプのやつを使います
ゴム系なんちゃらってやつですね
もとはミシンなんで軽い両面テープやらがついてることが多いですが、まぁ薄塗りのゴム系でオッケです
折り返されてるクロコ部分をうまくヤスリかけておけばくっつきます
無事にくっついたら今度はもともとの縫い目に合わせて穴を一つずつ開けていきます
ここが大変なところで、ミシン縫いのものはめっちゃ間隔狭いから手縫いでやるにもどれだけ縫い目あんだよ!永遠に終わり見えねぇよ!みたいな感じになります
あと通常の菱ギリ使うと太いから先が細いプロ用の使うか、海外製のプロ用やつ使ったほうがミシン穴には綺麗に刺せます
そして最後は縫って行けばオッケです
と言っても、糸が太くてゴワっとしちゃうので通常使ってる糸よりも1番手か2番手落として細いものに変更します
糸引くと指切れちゃうのが難点なんで、指ガードをちゃんとしないと5番手より細めの糸を使うときは要注意です
写真取り忘れてますが、縫い終わったあとの処理をしたら完成です
こう見るとバッグって修理するんの大変ですよねー
メーカーがわかってたり作った人が健在だったりする場合はそのメーカーに修理頼んだほうが絶対いいですよね
型紙あるし、作った人が直せないわけないし別のところに頼むと逆に高くなりますしね
解析・分解・型取りっていう3つの工程が余計に発生するし、もともと使われてたものに近い素材を仕入れるのも一苦労ですしね
■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
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カテゴリー:修理・修正