ヌメ×エイのハーフウォレット

前回作っていた黒ヌメとクロコダイル（背）のハーフウォレットを作ってすぐに母に頼まれたのがこれ。
エイって言われてるけど、なんか色々名前あるのね、これ。
スティングレイって言われたり、ガルーシャって言われたり。
ガルーシャに関しては別にエイだけをさすわけじゃないらしいけど･･･。
よくわからんです。

なんだかエイの二つ折り財布が欲しいって言われて浅草橋の革屋さんに行ってきました。
エイ自体ちょっと高めなんですが、Mサイズのエイであればそこまで高くもないのでそれを購入。
どうやら吟ズリよりもスポットの方がいいみたいので値段は若干安めに仕上がりました。
エイねー･･･前回クロコダイルと戦ってかなり苦戦したうえに、武器を失っている状態。
いくら経験値が上がったとて、今の俺にはきっと強敵･･･
なんて思いながら失った道具も補充してきました、浅草橋で。

エイの背中の中身のカルシウム板みたいなとこって店員さんに言われましたが、要するにこないだのワニの背板みたいなもんですかね？と思ってました。
ならば貴様の骨、この新調した剣で･･･！と思ったんですがね、色々あってこれがまた結構ムズい･･･

こないだのクロコダイルに比べればそりゃ加工はしやすいですけど、他のエキゾチックレザーに比べたらこれ結構難しいですよ。
まず表面が平らにならないってのが一番アレでした。
ワニの背中よりはマシっちゃマシだけど、表面デコボコしてるじゃないですか？
ていうかちっちゃいビーズみたいの超沢山ついてるじゃないですか？
これ何？どうやって切る印つけんの？
みたいになってたんだけど、こういう時こそ逆の発想！
そうだ裏側だ！ってなって裏側から銀ペンでアタリを入れて、ハサミでジョキジョキ切っていきました。
表から切ろうとすると、革包丁がでこぼこに取られて上手く切れませんので。
ビーズとビーズの間の溝に包丁うまっちゃうんですよねーこれ。

で、穴あける時は上にかぶせる方のヌメに穴がちゃんとあいてれば、そこをガイドに菱ギリで穴をあけてもいいしヒシ目打ちで打っても問題ないです。
ただちょっと厚みがあるので･･･この辺家で少し漉けたらいいのにって思いますね。
幸い穴を空けるときにスルッて目打ちが滑ったりはしないのでその辺はサックリです。

前回のクロコダイルがただの折りたたみだったんで今回はフラップ付けてちょっと女性が持ってても大丈夫かな？みたいにしました。
とはいえ、きらきらしてるし色的にも女性向けって言っても全然アリっぽくなるんですけどね、エイだと。

しかし、エイは昔から刀の柄の部分の中に仕込まれてたり、鎧のビラビラしてる腰辺りの部分、あれエイでできてるって言われてたりしますし。
エイは100年とも言われてるので、これからずっと使えればいいかなと思います。
ただこれってエイの革なのかは謎です。
革っつったら、ワニもそうだし牛も豚もそうだし、全部表皮なはずなんですが･･･
これ表皮じゃないですよねたぶん。
カルシウム板ってお店の人言ってたしそれきっと表皮ひっぺがして一枚中にあるちょっと硬い骨みたいな薄い奴くらいの認識でいいんですよねこれ。

利点としてはパーツパーツの部分は壊れたらすぐに修復できますしね。
そこら辺がハンドメイドのいいとこでもありますしね。

作品データ
作品番号　：　HW-002
使用した革の種類　：　黒ヌメ（1.0mm,1.5mm,2.0mm）、エイ（背）

■革製品に関しての特性、ご注意などは【紹介・ご注意】をお読みください。
【紹介・ご注意】

■型紙から制作しているので、1からのオーダーメイド制作も可能です。
サイズや機能面から、または予算に応じたものをご提案も可能です。
ベース価格はあくまで牛ヌメ、豚ヌメを使用した場合の基準価格ですので、素材により価格は変動します。
詳細はオーダーメイドのまとめページをご覧ください。
オーダーメイドのまとめ

■素材の詳細や在庫などは下記の【カスタマイズ項目に関して】をご覧ください。

■変更可能なカラーや素材に関しては、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、折りや曲げに不向きな素材（ワニの背中など）では制作できないアイテムもあります。

※制作している商品にはすべて刻印が入っています。

※閲覧環境により、掲載写真と実際の色に誤差がある場合があります。